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お知らせ 第60回会議開催 2008年7月28日〜8月22日
   
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6月15日Salon de JASC開催報告

去る6月15日(木)、東京駅近くのうすけぼー京橋店にて2006年度第一回Salon de JASC(OB会懇親会)が開催されました。

天野順一会長のご挨拶、山室勇臣名誉会長の乾杯の挨拶の後、第25、26、27回参加の三菱東京UFJ銀行目黒駅前支社長の和田 昭穂氏より近年の銀行業界の動向についての講演を頂きました。

また、今回は初めて第58回会議参加者もSalonに参加し、最新の参加者と往年の参加者が交流を深める有意義な時間となりました。

次回のSalon de JASCは10月12日の開催を予定しております。

Salon de JASC参加者レポート

 去る6月15日(木)、東京駅近くのうすけぼー京橋店にてサロンド・ジャスクが開催されました。サロンド・ジャスクは日米学生会議(以下=JASC) のアルムナイ(OB/OGの方)と現役のJASC参加者が交流を深める会で、隔月で行われています。

 その中でも今回は、第25回JASCに参加、第26回で実行委員、第27回で実行委員長をされ、現在は某大手都市銀行で支社長を務める、和田昭穂さんを講師にお招きし、「最近の金融業界」をテーマにご講演いただきました。
 
具体的には、昨今の金融業界において脚光を浴びる“金融業界の業績回復”、“ゼロ金利政策の解除”、“金融業界の優越的地位の濫用問題”の3つのテーマにフォーカスをあて、お話いただきました。
 
一つ目の業績回復については、各行が軒並み最高益を出していますが、ようやく不良債権処理が終わり、また景気回復を背景に、過去に積み上げてきた貸倒引当金の戻りが大きく業績回復に貢献しているとのことでした。

 二つ目のゼロ金利政策については、近年当たり前となってしまっているのですが、「通帳のしみ」などと揶揄される超低金利政策がいつごろ解除されるのか、また解除がもたらすであろう影響などについての話でした。まず、銀行側としては、常に低金利の融資で収益を上げにくく、商品の多様化が図りににくい現状よりは、金利が正常な状態に戻った方がビジネスはしやすいそうです。預金者や年金生活者にとっても明らかに朗報となります。一方で、ここ数年のゼロ金利になれてしまっている日本企業は、金利の上昇という圧力に耐え得る財務体質を回復できているかについては疑問も残り、特に中小零細企業では、現時点での金利の上昇が業績に及ぼすインパクトに対する懸念もあるとのことです。また、日銀の福井総裁の事件もあり、ゼロ金利政策の解除は、とりあえずは一時予想された7月よりは多少ずれ込みそうというのが金融業界の大方の予想になっている。いずれにしてもゼロ金利がいつ、どういうペースで解除され、その影響が副作用を含めてどう出るかが、今年の金融業界の最大の関心事だそうです。

 また三つ目の優越的地位の濫用に関してですが、これは最近、ある銀行が融資との紐付きというかたちで半ば強制的にデリバティブ商品を販売したとされ(いわゆる抱き合わせ商法)処分を受けたように、近年、しばしば問題視されている点に対する現状と考察を交えての話でした。私自身、「多国籍企業とビジネスモデル」分科会に所属していることもあって、これらの問題に対して、予防策として社内でのコンプライアンスをいかにして確立していくかなど非常に興味深い点でした。なんといっても、当たり前ではありますが、顧客の企業や消費者に対して、商品の仕組みやリスクを十分に説明し、納得してもらった上で取引することが非常に重要だそうです。
 総括としては、やっとバブル以後、初めて日本の金融業界が“病体から恥ずかしくない姿”に戻ってきたとは言えるようになったそうです。

 また、個人的な関心ごととして、昨今、村上ファンドやライブドアが相次いで不正な利益追求等で、告発されたこともあり、やはり国内の風潮として、物として物流の姿が見えない金融業界において、多額の利益を得ることは日本の文化として根付いていないのかお尋ねしました。やはり、ファンドなどが多額のリターンを求めるやり方は日本では批判の対象になりがちであるけれども、再生企業ファンドなど通常の銀行融資では対応困難な分野に資金を回すことの出来る、必要性の高いファンドに関しては理解をしていく必要があるというお答えでした。但し、村上ファンドなどに関して言えば、大きな力を持ちすぎてしまったのでは、つまり規模が巨額となり市場をマニピュレートするようになったことも批判の要因であるも述べていました。

 今回は、普段、新聞でしか目にしないような金融業界の事情を、現場で働いていらっしゃる和田さんの視点を交えてお伺いすることができ、本当に勉強になりました。深く御礼申し上げます。

 また、今回のような機会を提供してくださったアルムナイの方にも、合わせて御礼申し上げます。ありがとうございました。

文章:山田裕一朗(第58回会議実行委員)


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