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日米学生会議 | Japan-America Student Conference
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分科会 第60回会議開催 2008年7月28日〜8月22日
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法と社会
Comparative Law and Society

新たに導入される陪審員制度、知的財産法、人権問題など司法への関心はこれまでになく高まっている。法の支配は人間の知的努力の結晶である。その一方で、法の下で生きることは制約を伴う。この分科会では、日米両国の法体系や個々の法律を比較し、各社会の文化・思考様式がいかに法律に反映されているかを見出すのと同時に、法律がいかにして社会を規定し、変動を促すかをも考察する。法と社会が互いに影響を与え合う様相を鮮やかに抽出することを目標とする。最終的には文化の差異を越えて、法の社会における役割はなにか、人間にとって最適な自由とはなにか、そのような根本的な問題にも触れてゆきたい。法学部生のみならず、多様な背景を持った参加者の独創性ある意見に期待する。
 

マイノリティと多文化社会
Minority Issues: From Social Discrimination to Social Contribution

アイヌ民族や在日コリアン、ヒスパニックやネイティブアメリカンなど、日米両国の社会には、「マイノリティ」と呼ばれる少数派が存在する。彼らとの共生を実現する上で、政治的地位の問題や経済、教育環境の改善、社会保障政策のあり方など解決されるべき課題は山積している。しかし、そうした政策がマイノリティの社会への単純な同化や強制の足がかりとなってはならない。少数派ゆえ差別や偏見にさらされることの多いマイノリティをいかに保存、継承し、異なるグループ同士の共存を図るべきかという視点も欠かせない。本分科会では、マイノリティに対する日米両国の事列を検討し、多文化社会の建設に向けた新しい共生のあり方を探究したい

 

現代社会と伝統〜調和と共生の模索〜
Exploring the Relationship between Tradition and Modernity

現代社会は歴史から様々なことを学び、発展してきたが、時としてそのルーツである伝統との間に摩擦を引き起こしてきた。両者の緊張関係は、近年の例を見れば、 1960年代後半の反体制運動や、今日の宗教原理主義、民族主義勃興の遠因ともなっている。しかし一方で、古今東西、新しき物と古き物が衝突し合い、異文化が相克する過程において、固有の文化、技能、価値観は融合と発展を繰り返してきた。そしてグローバル化と過去への考察が進むこの現代において、地球規模の空間軸、人類の歴史という時間軸の双方において、融合と発展の選択肢は無限に広がっている。本分科会では現代社会と伝統の調和と共生の術を模索し、より良い未来を構築するために議論を進めていきたい。

 

科学と倫理〜真に豊かな社会形成を目指して〜
Ethics: Holding Science Accountable to Humanity

科学の発展により、人は物質的に豊かな社会を築きあげ、生活水準を著しく高めてきた。しかし、同時に科学者の飽くなき好奇心は人類を一瞬で滅亡させ得る核兵器を生み出した。また、科学技術の発達は地球規模の環境破壊を引き起こし、生命工学は人の生と死のパラダイムを変えつつある。 我々は科学とどう向き合っていくべきなのか。当分科会では科学における倫理の問題に焦点を当て、文系理系を問わず様々な視点から、科学が人間社会にもたらした功と罪を考察していく。そして、今の世代だけでなく次世代も含めて、人類全体が科学の利益を享受できるシステムを模索していきたい。

 

環境とコミュニケーション〜自然と共生するために〜
Communicating Environmental Ethics: Media, Mindset and Ecological Inspiration

地球サミットや国連、 NGOでの議論に代表されるように、環境問題に関する議論は絶えない。環境に対する意識は高まっているにも拘らず、気候変動問題、排出権取引、生態系破壊などの問題が一向に解決されないのはなぜか。個人を取り巻く情報や媒体が人間の倫理観や行動を大きく左右しているからではなかろうか。 例えば、アルゴア氏の映画「不都合な真実」がいかに人々を触発したかを考えたとき、環境問題に対する取り組みを成功させるためには、まず個人の考え方や姿勢を見つめ直 す必要があることに気づくだろう。 当分科会では、主体的に行動する個人と、その個人に影響を与えるメディアとの関わりや他者とのコミュニケーションを視野に入れ、自然との共生を可能にする道を探りたい。

 

企業の社会的責任(CSR)と市民〜社会発展のための新たな視点〜
Corporate Social Responsibility in Development

近年 CSRは製品やサービスの提供、雇用創出、法律の遵守など経済的、法的な責任を超えた概念に広がっている。企業は顧客、株主、従業員、地域住民など多様なステークホルダーに対して積極的に情報を開示し、国際交流や社会福祉など社会貢献活動、環境に配慮した取り組みなどを推進している。このような企業姿勢の変化は日米及び他国において違いがあるのか。活動拠点を複数におく多国籍企業と国内で活動している企業とでは CSRに対する意識の違いがあるのか。本分科会の狙いはCSR活動に関する議論を通し、我々学生が責任ある消費者、投資家または社会起業家としてどのように地域、国際社会の発展に関わっていくべきかを考えていく。

  

悲劇の記憶〜歴史認識と教育の役割〜
Memory of tragedy: Examining vehicles of bias, Education and Peace

歴史教科書論争を始めとし、特定の歴史事実やその解釈の違いを巡る議論が盛んになっている。今や、メディア、教育など様々なレベルで形成される歴史認識は我々の思考や行動までにも影響を及ぼし、国民感情として表出する。政府間外交だけで歴史問題の解決を図ることは限界に来ているだろう。当分科会では、ホロコースト、原爆投下、 9・11テロ事件などの歴史的出来事を取り上げ、過去の悲劇がどのように語り継がれ、描かれ、人々に記憶されているのか検証する。特定の価値観や歴史観の形成に際し、教育が果たす役割についても視野に入れ、歴史認識の対立をどう捉え、そこから何を学ぶ必要があるか議論していきたい。

 

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