2011年5月アーカイブ

ウィンブルドン現象

テニスのウインブルドン選手権は世界的に名高いのですが、上位を占めるのは英国人ではありません。

ウインブルドンという場所を提供し、大会を支えているのは英国なのです。

英国の金融がウインブルドン型だというわけが、おわかりいただけましょう。

米国の状況に目を向けてみましょう。

米国はすでに70年代に株式手数料の自由化が進み、為替(FX)取引も自由化されています。

その結果、銀行や証券会社の多様化と差別化が進みました。

銀行ではモルガン銀行やバンカース・トラストがホールセール(大口金融)、シティバンクやケミカル銀行がリテール(小口金融)に特化したわけです。

これらの銀行はデリバティブ(金融派生商品)など金融技術を磨くことによって、競争に勝ち残りました。

海外での業務を思い切って整理し、地盤のカリフォルニア州に特化して立ち直ったのはバンク・オブ.アメリカです。

河成鎮実さんによると、リージョナルバンクであるバンクワンなど、地方基盤に強みを見出して成功した銀行もあります。

インターネットを利用したサービスで急成長したハンティントン銀行など個性的な銀行も勢力を増しています。

証券会社ではメリルリンチ、スミス・バーニーが総合証券を志向するかたわらで、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、ソロモン・ブラザーズなどは国際的なホールセール業務を目指しています。




信用状

信用状なしの手形買取りという行為は、銀行が輸出者に手形代金を立替え払いすることであり、その分が海外から確実に回収されないと、銀行は損害を被ります。

このとき信用状があれば、信用状発行銀行が手形代金の支払いを確約していますから、買取銀行が立て替えた手形代金は確実に回収されます。

ところが信用状なしの取引の場合にはこの支払い確約がありません。

そのため、立替え払いした手形代金が海外で支払ってもらえないケース、つまり不渡りの危険性があるわけです。

このように信用状なしの取引の場合、輸入地の銀行による支払い確約がないため、不渡り(未回収)の危険がつきまといます。

そのため取引の利率も、信用状取引と比べて不利になるわけです。

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