流動性(投資顧問)

リスクの次に、ヘッジファンド投資の問題点を整理しておこう。

まず第一に、流動性がある。

流動性とは、投資家にとっての換金性を指す。

ヘッジファンドの流動性は低い。戦略によっても差があるが、四半期ごとまたは毎年でないと換金できないのが一般的だ。

最近では、毎月末の解約を認めるヘッジファンドも増えてきたが、実績にあるマネジャーほど、投資家からの人気を背景に、強気の条件設定をするケースが多い。

解約換金のための時間がかかることも留意しておきたい。

通常、解約日の30~60日前までに書面による事前通知を行う必要があり、実際に解約資金が払い出されるには、解約日からさらに30~60日を要することが多い。解約申込から資金受領まで、最長4カ月間近く要する場合もある。

また、ロックアップと称する資金凍結条件を設定している場合も多い。

投資後一定期間、解約を認めないという条件である。

一般的には6~12カ月間、最長では3年間の払出禁止を定める例もある。解約そのものは可能でも、早期解約にはペナルティーとしての解約手数料を付すケースもある。

人気のあるマネジャーほど、安定した環境で運用に専念するために、長期間コミットしてくれる投資家を期待する。

資金集めが思うに任せないマネジャーは、流動性を大幅に譲歩し、不安定な資金繰りでも何とか資金を集めようとする傾向がある。

従って、ファンドとしての流動性が高ければ、投資対象として優れているかといえば、必ずしもそうではなく、そのために犠牲になっているものがあるかもしれない。

ここでも、需給関係が成立していることを理解しておく必要があるだろう。特に、ファンド・オブ・ファンズの場合、有力なファンドをポートフォリオに多数入れている場合には、流動性を高めることは難しくなるという背反性から逃れられない。

しかし、まれに相互の力関係から特別優遇を受けるファンド・オブ・ファンズが存在することも確かである。

これは、ファンド・オブ・ファンズの付加価値のひとつであろう。

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このページは、-が2012年5月25日 00:36に書いたブログ記事です。

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