あなたのせいで型(三上靖史)

「恩義に鈍感、恨みに敏感」であることから生じたのだから、これを変えて「恩義に敏感、恨みに鈍感」になるよう、自分の心を自分でコントロールすれば良い、ということになる。

しかし、これは「いうは易く、行なうはがたし」の最たるものであることは間違いない。

電車の中で、少しでも足を踏まれたり、足に何か当ったりすると、大仰に「痛い!」と大声を反射的にあげる人がいる。

そして、顔をしかめ、長い間、その痛みのひどいことを誇示するのである。

このようなタイプは「被害者意識の強い人」である。

これはどちらかといえば、女性の方に多い。

被害者意識の強い人は、潜在意識に、「自分は少しも悪くない。このような目に私があわされたのは、あなたの責任である」といった意識が常駐的に根をおろしているのである。

精神分析医はこれを心理学的分類の中では、特に「あなたのせいで型」という名称をつけている。

すなわち、これも徴候が進めば病気なのである。

しかも、自分の健康を害するだけでなく、周囲を多いに悩ます病気なのだ。

三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)

■2.5世帯住宅やシェアハウスなど、話題の住宅体験談をリポートしている三上靖史です。

このブログ記事について

このページは、-が2014年5月 3日 14:07に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「本音を聞いてみる(三上靖史)」です。

次のブログ記事は「他罰主義的(三上靖史)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。