「恩義に鈍感、恨みに敏感」であることから生じたのだから、これを変えて「恩義に敏感、恨みに鈍感」になるよう、自分の心を自分でコントロールすれば良い、ということになる。
しかし、これは「いうは易く、行なうはがたし」の最たるものであることは間違いない。
電車の中で、少しでも足を踏まれたり、足に何か当ったりすると、大仰に「痛い!」と大声を反射的にあげる人がいる。
そして、顔をしかめ、長い間、その痛みのひどいことを誇示するのである。
このようなタイプは「被害者意識の強い人」である。
これはどちらかといえば、女性の方に多い。
被害者意識の強い人は、潜在意識に、「自分は少しも悪くない。このような目に私があわされたのは、あなたの責任である」といった意識が常駐的に根をおろしているのである。
精神分析医はこれを心理学的分類の中では、特に「あなたのせいで型」という名称をつけている。
すなわち、これも徴候が進めば病気なのである。
しかも、自分の健康を害するだけでなく、周囲を多いに悩ます病気なのだ。
三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)
■2.5世帯住宅やシェアハウスなど、話題の住宅体験談をリポートしている三上靖史です。