2016年11月アーカイブ

前回最後に触れた、三条西実隆らが分類した「六国五味」。

下記の様に、原産国などから六つに分類し、さらにその香りから酸、鹹(塩辛い)、甘、苦、辛の五つに分けられている。

▽伽羅...ベトナム産。

香木の中では最高品位。

すべての味がある。

▽羅国・.・タイ産で上品な香り。

苦、甘、鹹、辛。

▽真那蛮...マナガル、マレーシア等が産地。

香りはバラエティに富み、樹脂分が多い。

苦、酸、甘。

▽真那加...マラッカ産。

最も香りが薄い。

辛、酸、甘をもつ。

▽佐曽羅...産地はインド近辺と思われる。

酸味が強く、穏やかな香り。

酸が強い。

▽寸門多羅...スマトラ産。

樹脂分が多い。

酸、甘、辛をもつ。


三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)

教養を問われる格調高い香遊び

名香合がさらに発展したものが、組香である。

二種類以上の香木を、ある題目のイメージで焚く。

参加者たちは香を聞いて、その題名が十分に表現されているかどうかを審議する。

題目には、和歌など、教養を必要とするものが選ばれた。

香道が最も栄えたのは、18世紀以降である。

商人をはじめ農民に至るまで愛好者が増えた。

また、江戸時代初期には香道具が発達し、大名の婚礼道具には欠かせないものとなっていた。

香道に用いられる香木は、室町時代には170種類を超え、判別するのが難しくなった。

そのため、三条西実隆らが「六国五味」に分類をした。

原産国などから六つに分類し、さらにその香りから酸、鹹(塩辛い)、甘、苦、辛の五つに分けた。


三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)

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