牛乳中の水分を除いて乾燥させたものが粉乳であるが、このうち乳児の哺育に用いるものを育児用粉乳といえ、母乳に代わる代用乳として用いられる。
「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」による調製粉乳を通常指している。
乳等省令によると、調製粉乳とは牛乳または牛乳を原料とした食品を加工し、これに乳幼児に必要な栄養素を加え粉末状としたもので、厚生大臣の承認を必要としている。
市販の育児用粉乳と乳児後期用のフォローアップミルクも含まれる。
牛乳をなるべく母乳に近づけるための成分調整としてたん白質のソフトカード化、脂肪の一部を不飽和脂肪酸に置換、電解質を減量、ビタミン類の添加などの成分調整を行っている。