出産後の母親の分泌する乳で、分娩後数日間に分泌される乳汁を初乳といい、黄色で粘稠性があり、たん白質、無機質が多く、乳糖は比較的少ない。
酵素や免疫物質を含んでいるのが特色である。
とくに分泌型の免疫グロブリンAは新生児の腸管内で細菌やウイルスの感染を防ぐ働きをし、重症下痢症の発生を防ぐ。
分娩後数日たった乳汁を移行乳、10日以上たった成分の安定したものを永久乳(成熟乳)という。
永久乳は白色で芳香があり、乳糖が多いので甘味がある。
永久乳の成分は食物の影響を受けやすく、とくに母親が脂質、ビタミンAを多くとると母乳中にも増加する。
母乳は乳児にとって同種属性の食物であるので栄養学的、生物学的に乳児の発育に適しアレルギーの心配もない。
また授乳を通じた母子相互作用によって母子間の情緒によい影響を与え、母も子も満足感、安心感が得られる。
