教養を問われる格調高い香遊び

名香合がさらに発展したものが、組香である。

二種類以上の香木を、ある題目のイメージで焚く。

参加者たちは香を聞いて、その題名が十分に表現されているかどうかを審議する。

題目には、和歌など、教養を必要とするものが選ばれた。

香道が最も栄えたのは、18世紀以降である。

商人をはじめ農民に至るまで愛好者が増えた。

また、江戸時代初期には香道具が発達し、大名の婚礼道具には欠かせないものとなっていた。

香道に用いられる香木は、室町時代には170種類を超え、判別するのが難しくなった。

そのため、三条西実隆らが「六国五味」に分類をした。

原産国などから六つに分類し、さらにその香りから酸、鹹(塩辛い)、甘、苦、辛の五つに分けた。


三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)

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このページは、-が2016年11月16日 17:22に書いたブログ記事です。

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