少なくとも二つの問題があることに注意が向けられる必要がある。
ひとつは病院が、死にゆく人に望まれた終いの場所であるかどうかということ。
もうひとつは、病院が、死にゆく人に望まれた場所であるか否かにかかわらず、「死の施設」であるということ、である。
老人に限って話をすすめるが、国レベルの「老人の終いの看取り」調査がある。
そこでは老人による理想的な終いの場所も調べられた。
老人が望むのは圧倒的に「自宅」であり(約七五パーセント)、病院での死を望むものは、わずか六・ニパーセントにすぎなかったのである。
